Chapter.22 召集

…その後。
姫の部屋は修理することとなった。魔法で直すと言う手もあったが、魔力が残る…云々の関係で普通の工事に決まった。
(工事費用はルカのお給料から引かれた。)


「ルカさん、ネリーさんっ。お茶にしましょう!」
二階のテラスから身を乗り出してロザリアが呼んだ。
後ろではバレスが落ちやしないかとハラハラしている。

ルカとネリーは庭で魔法薬用の薬草を植えていたのだが(奇妙に蔓がのたうっている…)、手を止めて上を見上げた。

「はーい!すぐに、参りますー!」
ルカは叫び返すとネリーを促して立ち上がった。(ネリーも王宮付き魔法使いとして残ることになっていた。)

二人はスカートの泥を払いながら入口へと向った。

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