Chapter.１９ NEXT STEP
ﾙｶが王を連れて戻ってきた時、ﾛｻﾞﾘｱの部屋の空気は物凄く張り詰めていた。
(あー…たぶんﾊﾞﾚｽがめちゃくちゃ質問したんだろうなー)
ﾙｶはﾈﾘｰとﾊﾞﾚｽの様子からそう判断した。
ﾊﾞﾚｽは疑問をぶつけるが、ﾈﾘｰは会話嫌い。ﾊﾞﾚｽは望む答えが貰えないのでムカッ。ﾈﾘｰはしつこく話し掛けるﾊﾞﾚｽにイラッ。…で、現在に至る。
(相容れない間柄ってこういうのを言うんだろうなー)
ﾙｶはしみじみと思った。
｢…ﾙｶ殿？あちらは…？｣
王がおずおずと聞く。
｢あ！ﾈﾘｰ･ﾏﾗﾄﾞｰﾙです。彼女が今回、王妃様を召喚するのです。｣
ﾙｶは紹介した。
｢王妃様？｣
ﾊﾞﾚｽが食い付いた。が、姫君たちにも説明することなので、今はスルーしておく。
ﾙｶはベッドに近寄る。そしてパチンと指を鳴らした。
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