(身分違いの恋ってヤツか…)
ルカはらしくなく弱気なことを話すバレスの背を見つめた。
「ロザリア様はあなたを必要としていますよ」と言う言葉は思ったけど掛けないでおいた。
(人の恋路を他人がとやかく言うもんじゃないし。それに、好き同士なのに本人達だけが気付いてないっていうものほど面白いものはないからね…!)
ルカはニヤリと意地の悪い笑みを浮かべた。
そんなこんなで、二人がそれぞれ考え込んでるうちに扉は消えてしまった。
ロザリアと共に。
バレスとルカを残して。
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