ロザリアは手を差し伸べた。
睨み続けている小さな私に。

幼い自分の考えだした懺悔の気持ちに。


「私はもう大丈夫だから。もう、逃げたりしないから。責めも、後悔も、全部私に頂戴。全ては…私の心だから。」



過去の記憶も、思考も全て今の私に繋がるものだから。
忘れていいものなんて一つもないから。



私は私を抱き締めた。

「忘れていてごめんなさい。もう大丈夫だから…」

小さな私は泣いた。
私も泣いた。
視界が歪む。

涙だけの所為じゃない。

気付けば私は私の部屋に戻ってきていた。

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