Chapter.9 運命の歯車

パズルのピース

作りかけのおもちゃの部品
欠けていたいたモノが見つかった。

記憶の欠片が見つかった…

今、運命の歯車が回りはじめる。




「申し訳ありませんっ」
ルカは頭を下げた。
いや、下げたなんてもんじゃない。ほとんど土下座に近い。

ルカは王様に事情を説明した。所々、バレスの意見も加えつつロザリアが今置かれている状況を話していた。
「私を追ってあの吸血鬼は来たのですから…私の責任です。」
「いやいや、ルカ殿のせいではあるまい。母親の死を告げる時期を間違えたワシの責任じゃ。」
王が言った。
「まぁ、起こってしまったことを言うてもしかたないて。問題はこれからどうするかじゃ。バレス、ロザリアは今なら耐えられるじゃろうか?」
王がバレスに尋ねた。

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