ロザリアはベットに起き上がった。サイドテーブルに置いた時計は4時をさしている。起きるにはまだ早い時間だ。それでも寝直す気にはとてもなれなくてベットから抜け出した。窓辺に近寄る。

(母様は私の所為で…)


同じ頃、バレスは…

「さっみぃ〜朝はまだ冷えるな。」
小声で呟きながら廊下を進んでいた。
バレスは昔から決まって朝早くトレーニングをする習慣がある。そして今日も剣を片手に中庭へと向っていた。
中庭に着くとまずジョギングを始めた。噴水の周りを走りながらバレスは思い出していた。

(そぉいえば昔、姫様が来たことがあったっけ…)

寝起きの悪い、叩き起こしに行かないといつまでも寝ているような姫が朝の4時に一人でここへ来た。
たぶん俺を捜してあちこち歩き回ったのだろう、寒さで頬が紅潮していた。

それで…聞いた。俺に。
「母様はどこ?」って…


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