「治癒者?あなたが!?」
ルカは素っ頓狂な声をあげた(だっ…だってこの人、男よ!男の治癒者!?まさかっ!そんなはず…っ!)
ルカがパニックに陥っているとキトはクスクス笑いだした。
「あなたは魔法使いでしょう?」
笑いながらキトは言う。
「なぜか魔法界では治癒者は女性って教えられるんだよねぇ。男もいるのに。多くはないけどぉ。僕も魔法界にいた頃は驚かれちゃった。」
「……?」
「僕はハーフなの。と言っても父様の能力はまったく受け継いでないから魔法は使えないんだけどね。」
キトは片目をつぶった。
「そうでしたか…。失礼いたしました。」
ルカは頭を下げた。キトは手を振って
「ため口でいいよぉ。僕だって敬語使ってないんだから。あ、もしかしてクセになってるとかぁ?」
「いえ、それでは…。
今日は聞きたい事があってきたんだけどいいかな?今平気?」
「全然大丈夫!滅多に人は来ないから。」
キトはにっこり笑って言った。
「どうぞ。入って、入って」キトはドアを押し開いてルカを迎える。ルカは洋館へと足を踏み入れた。

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