Chapter.3 時の人
「…おっ…おまえじゃないのかっ!?おまえの魔力に寄ってきてるんだろう!?姫様よりおまえの方が魔力強いだろっ!?」
しばらくの間ショックで呆然としていたバレスだったが気を復活させると言った。「私は魔法使いです。自分の魔力を隠す術を持っています。」
ルカは説明しつつも
(はぁ…なんか敬語使うのめんどくなってきた。普段こんな丁寧な言い方しないし。)と思っていた。
「…魔法使いと悪魔は相容れない間柄です。魔法界では悪魔と関わることは禁じられています。……とにかくっ」
ルカはもううんざりした。
「普通、魔法使いは魔力垂れ流しにしたりしないんだよっ!」
バンッ!とテーブルを叩いた。はずみで紅茶がこぼれる。ロザリアはびっくりして目を見開く。バレスはびびって急いで謝った。
「すっすまん。つい気が動転して…っ。気を悪くしたなら謝るっ!」と言って頭を下げた。
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