「先生!私は私の日常を捧げます!同じ毎日なんてつまらないもの。私は常にドキドキしていたい!私、人間界に行きます!」
「つまりは平穏を手放すということですね。…いいでしょう。」
スエラはルカの前で杖を振った。ルカは自分に魔法がかかるのを感じた。
「あなたが魔法を使う限りあなたはトラブルに巻き込まれるでしょう。」
ドアが開いた。ルカは椅子から立ち上がった。
「今までありがとうございました。スエラ先生。」
ルカは頭を下げた。そして最後にもう一度スエラを見つめるとドアへと足を向ける。ドアが閉まる直前スエラの声が聞こえた。
「幸運を祈りますよ。ミス・イヴェール。」

ここからルカの旅が始まる。

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