ルカの学校は3年の修業期間ののち卒業試験を受けて、それに合格したら晴れて卒業、一人前の魔法使いとして認められる。ルカはこの学校に入学してまだ1年だったが特例で試験を受けさせてもらっていた。なぜならルカは他の生徒と違って、複雑な呪文を覚えたり、正確な魔法陣を書く訓練とか杖の振り方の練習をする必要がなかったから。


魔法使いには4種類ある。杖を使う者。
魔法陣を利用する者。
呪文を唱えることで魔法をかける者。
だいたいの魔法使いはこの3つのうちのどれかに当てはまる。魔力を安定させるために杖や魔法陣が必要なのだ。しかし、ごく稀にそれらを必要としない者がいる。
それが4種類め。
意志の力で魔法をかける者。
ルカはまさにこのタイプの魔法使いだった。

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