\再び始まり


しんとした部屋でその言葉は妙に響いた。

「そうだね。」
私は俯いてそう呟く。
美容室でも何一つまともに話せなかった気がする。ただ頷いて、作り笑いをするのにも疲れてたっけ。
「なぁ、明日親父と話してみて少しここで療養してみたら?…おまえの母親、相当心配してたぜ?」

お母さん…。

ねぇ土崎、私ここで生まれ変われるのかな?

やり直せるのかな?

皆と、家族と、他人とまた笑えるのかな?

生きるのが楽しくなるのかな?

ねぇ…お願い助けて。
助けてくれるなら何だってするから。

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