私の気持ちなんか知らずその美容師は話し続ける。
「今度、2年になるんだー。すっごい甘えん坊だけどいい奴なのよー。今はタメで学校一のイケメンと付き合ってるって言ってた♪」

学校一…。
「あの妹さんの名前教えてもらえますか?」
この美容師の名札を見た時から思ってた。
イヤな名字だなって。

「"美和子"だよ。どうかした〜?」

やっぱり。
"山下美和子"
…あんた北里と付き合ったんだね。

私の中の歯車は今度は大きな音を立てて私を乱していく。

泣きたいのをぐっと堪えた唇から仄かに血の味がした。

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