母親がいる扉の向こうを私はただ見つめ続けた。


私はこの世界を生きていなかった。

私が存在するのは架空の世界。虚構の世界。


朝。
ふと目が覚めた。
時計に目をやるとまだ7時だった。
"皆はもう学校に行く時間だな"なんて思いながらもう一眠りしようと寝返りを打つ。

そう。私は高1の冬からずっと不登校をしている。

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