いつから私はこんな風になっていったのだろう。
カタンと机の上のノートパソコンを閉じる。
私の生きる世界から抜け出すために。
「…歌織。あんたまたパソコンなの?いい加減にしないと…」
私が声のしたほうに振り向くとこっそり母が私の様子を見ていた。
「勝手に部屋に入んないでって言ってるでしょ!出てってよ!」
「んまぁー…あんた親に向かって何て口の聞き方してるの!」
私は母親のいる扉の前まで早足で行き、扉を思い切り閉めてやった。
「…うっさい。まじで邪魔。」
< 2 >
[1]次へ
[2]戻る
[0]目次
Tag!小説
トホーム