マンホールから降りた、地下道。遥達が案内してくれた場所には、一見行き止まりの様でもあったが実は違った。そこには、大人二人分高いくらいの、周りの壁と同じ色の扉があった。
二人が、暗証番号を入力している間に俺達はあらかじめ用意しておいた変装道具で顔を隠した。が、あまりにも俺の変装は不審者っぽかったため、香織からやり直してもらった。二人が俺の顔をみて驚いていたため、鏡を借りて見ると、そこには全く別人の顔があった。
後ろにいた当の本人を見るとこれまた、もともとロングヘアーだった髪がショートカットになっており、はたまた顔も違う顔であった。これを見て、俺がマジで感心したのは言うまでもない。姉貴にこんな特技があったとは…。と、内心ビビるばかりの俺である。

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