レイアは草むらの陰に石を投げた。
「やっぱばれてたか……」草むらの陰からアビスとウィンとカシスが出てきた。「アビスがお前達を試してみたいって言うからさ」
「いつから気付いてた……?」
アビスはレイアとエイルにたずねた。
「俺はレイアが目を覚ましてから」
「私は目がさめてから」
「ふっ……」
さすがレイアとエイルだと思いアビスは薄笑いを浮かべた。最初からぜんぜん気つかないなんて思ってはいなかったが、ここまで正確に見ぬかれるとは思ってもいなかった。
「二人ともすごいね。あんなに気配消したのに」
ウィンは手をたたいた。
「そんな事ないさ」


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