三人はうなずいた。
「人と人との運命をまたがり恩人には一生尽くすという。時にはその人の運命までをも動かしてしまうという……って学校の教科書にも書いてあったでしょう?!」
ウィンがエイルを叱り始めた。
「お、俺は歴史は苦手なんだ……!!」
「ファイファーがそういう存在なのはこの町…いや世界の常識だ。もう一つ突っ込むならファイファーは歴史で習ったのではなく祈りの授業で習ったんだ……」アビスの鋭い突っ込みがエイルに突き刺さる。
「それにもう一つ問題があるわ。エイル君がいつファイファーさまを助けたのかって事よ」
皆が真剣に考えているなかウィンが言った。

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