目がさめた時最初に視界に入ったのは6人の心配そうな顔だった。
「エイル大丈夫か?!」
「何が起きたのかしら。石が急に光り始めて……」
エイルは起きあがり首をかしげた。
「俺にも何がなんだかさっぱりだ」
「ただ……」
「ただ?」
言うのを少しためらった。だがここにいる6人はエイルにとって無二の親友であった。隠す理由なんてどこにもない。エイルは全てを隠さず6人に打ち明けた。「つまりファイファーが俺達にこの世界から逃げろといったわけだな……?」
アビスに向かってあぁとエイルは返事をした。
「なら明日にはエイル、あなたの力でこの世界ではない、別の世界に行きましょう」
レイアはそう言い放った。エイルは時空を好きに飛び回れる力を持っているのだ。
「でも、何で皆は誰かも知らないやつの言う事を素直に受け入れるんだ?」
6人は目を丸くした。はぁとため息をつきながらアビスは言った。
「お前ここに来て何年経つんだ?ファイファーといったらこの町の守護神であり、この世界の導き手じゃあないか」
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