「一人で……寂しくないかい?」
唐突な質問にエイルはとまどった。
「そうですね……。ちょっと寂しいかもしれませんね。やっぱり今までにぎやかだった家が帰ると誰もいなくて静かですから。でもみんながいるんでがんばれますよ」
村長はエイルの笑顔を見るたびに強い子なんだなと思う。目に魂がこもっている。純粋なのだ。
「わしは寂しいよ。エイル、お前の立場だったらすごく寂しい。でもお前は強いな。ちゃんと支えてくれる仲間がいることをわかっている」
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