大切な人さえ守れない。あげくの果てには守られてしまった。そんな無力な自分が歯痒くて不甲斐なかった。そんな時空を見上げた。いつの間にか雨は上がり、綺麗な満月が心配そうに顔を覗かせていた。その時初めてエイルは満月が美しい、そう心から思った。
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