今年もいよいよこの時期がやってきた
バスに揺られながら小さな子達に混じって私は緊張した面持ちで外の景色を眺めていた。
そう、今日は発表会の日であり会場へと向かっているのだ。
私はあの日から木崎のバイトしているカフェには通っていない。
(だって…恥ずかしいし。どういう反応したらいいか分からないじゃない)
それに今年の仮練は西教室とは合同ではなかった。なので実際彼に会うのは1ヶ月半ぶりになる。
やっとホールへと着くとまず準備室へと向かう。
チューニングをしているとバタンと扉の開く音がした。
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