ここから1番近いコンビニはかなり遠い。
結構な時間をかけていたようで時計を見ると9時前だった。
「じゃ、そろそろ最後にロケット花火でもして終わりますかー」
木村君が残った花火を手にして言う。
ヒュー…パーン。
海を背景として砂浜の先へと打ち上がる花火の舞を眺めながら、私たちのその日は幕を閉じた。
夏休み。いつの間にか私は図書館で勉強した後に木崎の働いてるカフェへ通うのが習慣になっていた。
「おまえ、また来たのか?」
木崎が呆れながら私に問う。だけど私は不思議に思った。だって今日は…8月17日。
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