まゆの掛け声と同時に皆それぞれに買ってきた花火セットを出した。
「でかっ」
木崎がそれこそ、でかい声をあげた。
「うるさいわね、たくさんしたほうが楽しいじゃない」
確かに私のは皆の1.5倍はあるサイズだ。
けど。いちいち嫌味言わなくてもよくない？
なんだか木崎に会いたいと思ってた自分が馬鹿らしくなってきた。
「私ススキ花火好きぃ～♪」
まゆがさっそく取り上げる。
「あ。それ俺も好き」
木崎がまゆの隣で同じ花火を取る。
どことなく雰囲気が桜子さんに似てるまゆは…私に彼女の存在を思い起こさせた。
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