その言葉に私は力なく笑った。
(というか…勝手に混ぜられた木村君って一体…)
「ねぇ♪だめもとで木村君にお願いできなぃかなぁ?」
まゆが首を傾げて言う。
(やっぱりなんか彼、少し可愛そうだわ…)
「んー。できるか分からないし多分無理と思うけど聞いとくよ」
だって。会いたいから。もう一度、木崎に会いたいから。
その夜、私は木村君にその事をメールした。結果、あっさりと了承された。
…木村君は木崎に彼女がいること、知ってるのかな?
『木崎もいいってよ。分かった。来週の土曜、海岸前に集合だな』
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