その言葉に私は力なく笑った。
(というか…勝手に混ぜられた木村君って一体…)
「ねぇ♪だめもとで木村君にお願いできなぃかなぁ?」
まゆが首を傾げて言う。
(やっぱりなんか彼、少し可愛そうだわ…)
「んー。できるか分からないし多分無理と思うけど聞いとくよ」
だって。会いたいから。もう一度、木崎に会いたいから。

その夜、私は木村君にその事をメールした。結果、あっさりと了承された。

…木村君は木崎に彼女がいること、知ってるのかな?

『木崎もいいってよ。分かった。来週の土曜、海岸前に集合だな』

< 73 >

[1]次へ
[2]戻る

[0]目次

Tag!小説


トホーム