私、何でこんなに単純なんだろ。本当はそんな事にいちいち気にしない女でありたかった。
(『そんな事』…なのかな?)

あぁ!考えれば考えるほど頭痛くなるっ。



「さくら〜♪」
「んー?」
「昨日はすっごく楽しかったね!あの後どうしたぁ〜?」
今日は夏期補習最終日だ。まゆが微笑んで私の席まで来る。
(はぁ…)
私は仕方なく、昨日の出来事を事細かに説明した。
「えっ?何それ?そぅなのっ?!」
「うん。まあ…」

「そんなぁー。私ねっさくらと木崎君と木村君も混ぜて今度4人で花火とかしたいなぁって思ってたのにぃ」

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