「さくらちゃん、よろしくね♪私の事は桜子でいいから。といぅかさ、私たち、名前似てるよねー?」
「あ。はい、似てますよね」
…私どうしても彼女が『桜子さん』って感じで呼び捨てにできないんだけどな。
それに名前が似てるの、少しイヤだった。
彼女とても綺麗だし『桜子』って名前似合ってるけど…木崎が紡ぐその言葉にいちいち反応してしまうから。まるで自分が呼ばれてるような気がして。
「敬語使わなくていぃのに〜。私あなたと同い年ょ。確かさくらちゃん高3でしょ?あの時2年だったもんね」
「うん」私はゆっくりと微笑んだ。
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