「なんかあいつ颯爽と去ってったな…」
まゆが出ていった出口を眺めながら木崎は呟いた。
「話しやすくていい子でしょ?」
あの明るくて可愛らしいまゆが1番の友達である事はささやかな私の自慢だった。
「…んーまあな。おまえと似て少し変なとこあるけどな」
「ふふふ」
「『ふふふ』って今時そんな笑い方する奴いねぇって。てか…んな幸せそうな顔すんなよ」
「だってさー。まゆは私の自慢の友達だし」
「そうだ。おまえ、またあいつと来いよ」

(…?)

ちょっと待った!

もしかして。

木崎、まゆの事…気に入ってる?

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