カウンターの席に座ったため長い間木崎と私たちは話すことができた。今日は平日で夕方なので人は少なかった。
「そっかぁ♪じゃあ、音大とか目指してるんですか?」
「んー、まあ一応」
まゆの質問は止まる事を知らない。そんなまゆを見ていて微笑ましかったし、まだ私も知らない木崎の将来の事とかも聞けたりして、けっこう楽しかったりした。

<<〜♪>>
いきなりまゆのケータイが鳴る。
「…もしもし?ぁ、ママ?…ぅん」

<<…ピッ>>

「ごめん!私、用事入って帰らなきゃっ!木崎くん、ごちそう様♪じゃあね!楽しかったょ」

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