どうやらまゆの発言を聞いていたらしい。コーヒー豆を選びながらカウンターから木崎は言った。
「ぁ!発見!サラサラシンデレラちゃん♪」
「あ?」
まゆの幸せそうな雰囲気を余所に木崎は思い切りイヤそうな顔をした。
「つーかなんだよ。その意味不明な単語はよ」
「たぶん、『サラサラヘアのシンデレラちゃん』…の略のつもり。じゃない?」私が代わりに答えてあげた。
「おー!さすがさくらじゃん。うちらのパワーはさすがだね♪」
「何のパワーだよ…」

まゆはアイスコーヒーミルク、私はブレンドのブラックを頼んだ。甘いのは苦手。

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