「…なんかごめんな。暗い雰囲気にしちまって」木崎が申し訳なさそうに言う。

「ううん!私が聞いたんだし!てか、こっちこそごめん…」
「いやいや俺こそ…」
「いやいやいや…」
「てかキリなくね?」私たちは少しの間、はにかんだ。
「木崎ぃー!あんたいつまで休んでんのさー!」カウンターの奥で美人のおばさま店長が叫んでいた。
「やべっ!皿洗い、放置したままだった!」木崎はすぐに立ち上がってカウンターに向かって走った。と、思ったらすぐに小走りに私の元へと戻って来た。

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