「西高って、バイトに関してかなり厳しいでしょ?」私はとりあえずそう聞いた。
「あー…うん。まぁ。それはいろいろ事情があってよ」木崎らしくない歯切れの悪い言い方だ。
「まぁ、ここで立ち話もなんだし。中入る?コーヒー1杯ならサービス出来るぜ」




私はなんでここにいるんだろ。

「はいよ。ブレンド。ブラックね」真っ黒のエプロンを着た木崎はなかなかサマになってた。
「しっかしおまえ相変わらずだな」
(は…!?)

「いや。今7月で夏まっさかりだぜ?焼けねぇの?初めて会った時から思ってたけど肌すっげぇ白いのな」

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