何だ肌か。いきなりだから驚いたじゃない。

「うん。生まれつき色白なの。小学校の時、からかわれたりもしたわ」私は吐き捨てるように言った。確かに夏でもお構いなしに、私の顔と手足は驚くほど真っ白だ。木崎が珍しがるのもよくわかる。私は逆にそれで目立つのがイヤだった。

「悪りぃ。別にそんなつもりで言ったんじゃねぇから」木崎は申し訳なさそうにそう告げた。
「いいよ。わかってる」
「てか俺は女は色黒な奴より色白の方がいいと思うぜ」

カウンター越しに真正面から笑って答える木崎と目が合い、私は目のやり場に困った。

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