私は心底驚いた。
と同時にこの木崎が一体どんな曲を書くのかが気になった。
それぞれの教室へ向かうバスに乗り込む。
来年までもう木崎には会えない。
『メアド聞いとこうかな』とも思った。
…だけどやっぱり私から聞くのは躊躇われた。
なんだかやっぱり恥ずかしい。
それに私から聞くのはなんだか少し悔しい。…私、プライド高いのかな?
過ぎ去る景色を眺めながら『またな』と最後に手を振っていた木崎の顔を思い出していた。
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