まゆの突然の告白に私は心底驚いた

「ばいばーい、さくら」
「ばいばい、舞ちゃん」下校時刻、私が友達に手を振っているとまゆに呼び止められた。
「さくらっ!」
「ん、何?」

「あのねっ、実は…木崎君とメールしてんだ♪」

(え、ちょっと待ってよ。何それ…)
私は一瞬思わず訝しげな顔をした。
「ちょっとー、何で今まで教えてくれなかったのよー」すぐにわざと柔らかい口調にする。


あれから5ヶ月。私達は3年生になった。今は春期補習期間。

その間、私は木崎と会う事はなかった。その名前を耳にする事自体久々だ。

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