「はい」と私が聞き返すと
「おまえじゃねぇよ、俺」とあいつが教えてくれた。あぁ、木崎か。紛らわしい。
あいつが斉藤さんのところに行くのを見ていると彼女と視線があった。

私たちが、部屋を出る際、出口にいる彼女たちの前を通ったとき、微かな声だけど確かに聞こえた言葉。


『あんたうざいよ』

聞き間違いかと思った。
まゆが怒って「あんたこそ…っ」と言いかけたが止めた。目の前には彼女の友達が4人もいた。言い合いは避けたい。面倒だ。



「何あれ?ちょっと綺麗だからって調子乗りすぎ!」まゆはずっとグチってる。

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