Game ―羽衣―

「で、おまえどうやって解いたんだよ?」
手を話した葵が聞く。

「えぇっとぉ…」
羽衣が頬を擦りながら話し始めた。





授業終了後。詳細に書いてあった通り、羽衣は音楽室に向かった。

そこには一人、生徒がいた。

“お待ちしてました。こちらの暗号を解読して下さい。答えが合うまでここから出すわけには行きません。”
そう言って彼女は後ろ手に鍵をかけた。

“あのぉ…もしかしてぇあなたが仕掛け人ですかぁ?”
羽衣は暗号文を受け取りつつ、上目遣いで聞く。

“いえ。私は頼まれただけです。”
女生徒はきっぱり言った。

“一体誰に頼まれ…”
羽衣は聞こうとしたが、彼女の眼鏡の奥の瞳があまりに鋭かったので挫折した。

“…たかなんて教えてくれませんよねー…”


羽衣は近くの椅子を引いて座る。
暗号文は数字が羅列している。紙を裏返してみた。楽譜だ。

(何で楽譜の裏に?)

羽衣は首を傾げた。それでもとりあえず解いてみる。

幾つか試してみた後、文章として成り立ったのは…

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