2日目。
机の中から“詳細”が出てきた。
「放課後開始で一人でも負けたら生徒会解散。こりゃ、負けらんねぇな。」
葵が紙を読みながら言う。
すると、ふふふ…と悠紀が不気味な笑いをした。
「会長不在時に解散など…副会長の私の責任になるではないですか…」
悠紀は他の三人を見下ろして、
「あなたたち?負けは許さなくってよ?」
と、高飛車に言い放った。
「うっわぁ!黒いゆーちゃん久々に見たぁ!!」
羽衣が声を上げた。
「水上ってさぁ…時々急に壊れるよな…」
葵がボソッと呟いた。
「やぁだ!わかってないねぇ、葵。黒ゆーちゃんが現れるのは、たーくんが関わる時だけよぉ?」
それを聞き止めた羽衣が言う。
「は?なんで?」
葵がきょとんとして聞き返す。
「もう!好きだからに決まってるでしょ!」
羽衣が焦れったそうに言う。
「好きだから必死になるの!性格変わっちゃうくらいにね!」
< 11 >
[1]次へ
[2]戻る
[0]目次
Tag!小説
トホーム