2日目。

机の中から“詳細”が出てきた。

「放課後開始で一人でも負けたら生徒会解散。こりゃ、負けらんねぇな。」
葵が紙を読みながら言う。

すると、ふふふ…と悠紀が不気味な笑いをした。

「会長不在時に解散など…副会長の私の責任になるではないですか…」

悠紀は他の三人を見下ろして、

「あなたたち?負けは許さなくってよ?」

と、高飛車に言い放った。

「うっわぁ!黒いゆーちゃん久々に見たぁ!!」
羽衣が声を上げた。

「水上ってさぁ…時々急に壊れるよな…」
葵がボソッと呟いた。

「やぁだ!わかってないねぇ、葵。黒ゆーちゃんが現れるのは、たーくんが関わる時だけよぉ?」
それを聞き止めた羽衣が言う。

「は?なんで?」
葵がきょとんとして聞き返す。

「もう!好きだからに決まってるでしょ!」
羽衣が焦れったそうに言う。

「好きだから必死になるの!性格変わっちゃうくらいにね!」

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