1日目。
悠紀が朝、下駄箱を開けると紙が舞い落ちてきた。拾い上げて見る。そこには…!
「…葵さんっ!」
淑やかな悠紀に珍しく、バタバタと慌ただしく足音を立て、教室に飛び込んだ。
「どーした!?水上」
葵も驚いて聞く。
「どうしましょう!下剋上です…っ」
悠紀は下駄箱に入っていた紙を葵の目の前にかざした。
『水上悠紀様。
下剋上を仕掛けさせて頂きます。内容は後ほど…』
「怪しい手紙やな。名前も書いてねぇし…悪戯か?」
葵が呟く。
「でもぉ、もし本物だったらぁかなり計画的だねぇ。たーくんいないとき狙うなんてぇ。」
「うぉっ!一ノ瀬!お前、いつの間に…っ」
「今の間ぁ。」
ひょっこり現れた羽衣が言った。
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