高瀬、出発の日。in空港。

生徒会メンバーは、平日で学校もあるのに見送りに来た。(と言うか、羽衣が学園長に内緒で、理事長(=羽衣の父)から公欠をもぎ取ってきた。)


「お気を…つけて…。」
悠紀が泣きそうな声で言った。

「ああ…。」
高瀬も神妙な顔付きで返した。


二人からちょっと離れたところでは…

「…なぁ。なんで今生の別れみたいになってんだ?」
葵が呆れて言った。

「まぁまぁ。いいじゃないの!目の保養、目の保養!」
羽衣が楽しそうに言った。

「確かにドラマの1シーンみたいだよね。二人とも美男美女だから。」
秋彦がほぉーと感嘆の声を上げた。

「…オレには滑稽にしか見えないがな…」
葵が白けた顔で呟いた。



まぁ、とにもかくにも、高瀬、出発です!

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