『えぇ!?』
また皆驚いた。

が、今度は冗談ではないらしい。

「会話が出来ないところへ行ったってストレスが溜まるだけだろう。」
高瀬は前回の葵を踏まえて言った。

「でも生徒会長が学校空けたらまずいんじゃ…」
葵が指摘する。

「留学するわけではないのだから問題ない。」
高瀬が用紙を読み返しながら言う。

「…じゃあ、たーくんで決定でいい?」
羽衣が恐る恐ると言った感じで聞いた。

「ああ。」と高瀬。

「高が一番適任かな」
葵が言う。

「押し付けみたいで悪いけど…」
申し訳なさそうに秋彦が。

「そう…ですね…」
悠紀が寂しそうな表情で頷いた。

「…たった三日だ。」
そう言って高瀬は悠紀に微笑した。



この会長不在の三日間が、彼らにとって、とんでもない三日間になろうとは、誰も知る由もない。

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