放課後。
羽衣は学園長(=羽衣の母)に呼び出された。

「きっと、めちゃくちゃ説教くらってんだぜ。」
くしし、と葵が笑った。

「羽衣ちゃん、40位近く落ちたもんね…」
秋彦が心配そうに呟いた。


ガチャ。

生徒会室のドアが開いた。羽衣が帰ってきた。

「羽衣ちゃん、やっぱ怒られちゃった?」
秋彦が聞く。

「…うん…怒られた上に面倒なこと押し付けられちゃった…」
羽衣が言いにくそうに口を開く。

「面倒なこと?」

「うん…あのね…コレ…」
羽衣は手に持っていた紙を皆が座っているテーブルに広げる。四人は覗き込んだ。

が、高瀬以外は首を捻った。日本語じゃない…。

「これ…は?」
悠紀の呟きに高瀬が答えた。

「招待状だ。色々書いてあるが簡単に言うと、“フランスへ来い”だな。」
高瀬が言った。羽衣が頷いた。

「フランスってことは…あの理事長連中からの手紙かっ!」
葵が叫んだ。

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