学校は休学という状態になった。
私はどうせなら辞めてしまいたかった。たとえこの先復学したとしても、居づらいのは確実だったから。
私の行動は全てその場限りなのだ。後のことなんて考えてない。今さえ、避けられれば…
父は私がしてることは『逃げ』だと言った。ここで頑張らなくては『おまえの人生はおしまいだ』とも。
どんな言葉にも私は屈しなかった。私は自分を守ることが最優先だったから。自分が傷つくことは嫌だったから。
…私は親不孝者だ。
結局両親が折れた。精神科医の言葉もあって、私は転校することになった。
もう、私は普通の学校に行く気はなかった。それに、中途半端な時期に不登校なんて厄介な人間を編入させてくれる学校もなかった。だから私は“ここ”へ来た。
不登校生や退学経験者、諸事情があって普通の学校に行けない人達が通う、この高校に。
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