「うるさいんだよっキャンキャンキャンキャン。弱いヤツが虚勢はってる様にしかみぇねぇんだよっ!語彙力の少ないバカがっ」

およそ心の中で思っても、口には出すことのない言葉がスラスラ出てきた。
その時の私は後先なんて考えてなかった。ただ、イライラをぶちまけていたんだ。

「…んだと、てめぇ?」
てめぇ野郎の怒りの矛先は間違いなく私に向けられた。
私はちょっと冷静になってやば…って思ったんだけど、心のどこかでは、もうどうでもいい…て諦めの気持ちもあった。
いっそこのまま消えてしまいたいって思ってた。

私は疲れていたのかもしれない…自分と言う存在に。

私が何の抵抗も見せず、殴られてしまおうとした時、ソイツは現われた。

「…はい、そこまでね。女の子殴っちゃイカン。」


……担任だ。

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