その後、兄姉の徹底的な指導で、僕はなんとか、一ノ瀬学園に合格した。(入学時はD組だった。)

初めは不安ばかりだったけど、友達もできたし、授業にもついていけてる。(羽衣ちゃんに試験テク教えてもらったし…)

ただ、予想外だったのは、生徒会役員になっちゃったこと。
未だになぜ高瀬くんが僕を任命したのか、謎なんだけどね。

あと…

「ねーぇ、本ー当にっ葵と付き合ってみたらぁ?ボーイズラブの知識が増えるよぉ?」
羽衣ちゃんがじーっと僕を見つめながら言う。


「イ・ヤ・だ!そんな知識欲しくないっ」

「ふふ。思いっきり否定する人に限って結構ハマったりするのよ?うふふ…」
羽衣ちゃんが不気味に笑う。

…最近、こんな会話ばかり。僕を洗脳しようとしてるのか…?

もう一つの予想外。
男と付き合ってるって噂をたてられてる事。
しかも、なぜか生徒は噂に好意的…。

ハァ…これから僕はどうなってしまうのだろうか。

僕の高校生活は始まったばかりである。


END

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