「でもへたな学校へ行かれては困るわ…」
と、ヒナ姉。
「そうだな…あっ!うーのとこは!?」
祭姉が提案。
「あら…羽衣ちゃんのとこ…?…いいわね…一ノ瀬なら安心だわ…」

「うしっ。んじゃ早速電話だ!」
姉二人は電話の所へと走っていく。

「………え!?ちょっと待ってよ!一ノ瀬学園て、物凄いレベル高い…っていうか!あそこ、普通の学校じゃない…っ」
秋彦は我に返り、必死に止めようとしたが時すでに遅し…受話器を置いてにまぁと笑う二人。

「試験は12月に内部生と志願者で同じのを受けるそうだよ。ちなみに試験の成績順でクラス分けだって。受験勉強頑張らなきゃね…フフフ。」

二人の意地悪い笑みに僕はもう倒れそうだった。
(普通の…学校……)

「二人の前で話したのは間違いでしたね、秋彦。」
雪兄が気の毒そうに立ちすくむ僕の肩を叩いた。
(あぁ…さよなら…僕のハイスクールライフ…)
僕は意識を手放した。

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