「以上をもちまして、第49回文化祭、閉祭といたします」

文化祭は終わった。

「あ゙ーやっと終わった!」
葵はぐーんと伸びをした。

「2学期はもうこれといって行事ないし、ゆったりとした学園生活送れそうだねっ。」
秋彦は喜んだ。

「甘いね、秋ちゃん。」
羽衣の目が光る。
「2学期は行事がない代わりにテスト三昧なのよ」
ふふふ…と不気味に笑う。

「そうですね。実力、中間、期末、校内模試、全国模試etc…」
悠紀が指折り数え上げていく。

「えぇ、そんなぁ」
秋彦が情けない悲鳴を上げた。

「気ぃつけろよ?油断すっとあっと言う間にG組落ちだぜ?」
葵がにやりと笑う。

「3年前、お前がそうだったようにな。」
高瀬がさらっと言った。

「…うん…そう…。本当…油断大敵…」
葵はしょぼーんとした。

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