予定では、レンジャーに負けた不良軍団が改心して、清く正しく生きるようになる…といった最近ではアニメでもありえないような展開で終了するはずだった…。しかし…
ドカッバキッグシャッ!
…高瀬を不良軍団に入れたのは間違いだった…。
二人一緒に飛び掛かってきたレンジャーをあっという間に倒してしまったのだ。
(おいっ!不良軍団が勝っちゃ、話終んねーだろうが!)
葵は軍団の下っぱを相手しながら思った。
そうこうしてるうちにレンジャーがまた一人減る…。
(あ゙ーくそっ。こうなったら…っ!)
葵は軍団員1、2を舞台袖に放り込むと、端で女ヤンキーと戦っている悠紀の襟首を掴んだ。
「え?」
悠紀が咄嗟の出来事に驚いていると、葵は悠紀を高瀬の前に押し出した。
『おいっ!男女の対戦はなしのはずだろっ。』
高瀬が小声で抗議した。
『うっせ!お前なんかストーリー丸無視じゃねぇかっ』
葵もヒソヒソ返した。
『とにかく、収拾つけろっ「女の子に暴力は奮えないよ」とでも言って降参しろ!』
葵が命じた。
< 58 >
[1]次へ
[2]戻る
[0]目次
Tag!小説
トホーム