悠紀と高瀬が着いたのはギリギリの時間。
裏方のクラスメイト達は、まだ荒い息をしている二人に容赦なく衣装をかぶせ、舞台に放り込んだ。

幕が開く。

と同時に客席から歓声が起こる。
が、幕が完璧に開き、舞台全体が見渡せた時、歓声はええ゙ー…と言うざわめきに変わった。

「これって…」
羽衣と共に客席の一番前に陣取っていた秋彦は言葉を失った。
一方、羽衣は笑い飛ばした。
「あはっ!すっごい!やるねぇA組ぃ。ふふっ」

舞台袖の演目が書かれた紙が捲られる。

『高等部1A 劇
学園戦隊☆すくぅるレンジャー』

学年一、頭のいい優秀な生徒の集まったA組が劇に選んだのは……


“戦隊モノ”だった…。


秋彦は色とりどりの衣装を身に付けたレンジャー達が飛び回るステージを見ながら思った。

(高校生の劇として…アリなのか……な…?)

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