「あははっ。なにこれぇー!」
羽衣が涙を浮かべて笑う。
「笑い事じゃないよっ!」
秋彦が怒る。
「でも一部の女子はすっごく喜ぶよぉ?」
笑い過ぎて流れた涙を拭く。
「前から噂はあったし。秋ちゃん、葵に懐いてるからねぇ。怪しく見えるんでしょぉ」
羽衣が事も無げに言う。
「そんなぁ…だから嘘言うなって言ったのにっ!」
秋彦は葵をキッと睨んだ。
「はっきり宣言してしまったからな。証人もいるし。」
高瀬が言う。
「でしたら、もう諦めてお付き合いしてるという事にしては?」
さらりと言った。悠紀は時々とんでもない発言をする…。
「いーね、それっ!それか本当に付き合っちゃえ!!」
羽衣が悪乗りした。
「そうだな。別に支障はないだろう。」
高瀬も同意。
「そんなぁ!」
葵と秋彦は抗議の声を上げたが、もうこの件は"放置"で決定となってしまった。
(だってぇ、訂正記事書くの面倒なんだもん。)
と書記兼広報の羽衣は思っていた。
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