『うわぁーん!』
夏休み終了1週間前。生徒会室から綺麗にハモった悲鳴(泣き声?)が!
声の主は羽衣と葵だ。
「どっどどどどうしよぉ!」
「やばいって!本当ありえないって!」
焦りまくる二人。その原因は…
『課題やってなーい!!』
「皆終わったのか!?そんな暇あったか!?」
葵が驚いて聞く。
「僕はオーストリア行ってる間に終わらせたよ?」
「私は夏休み前半の比較的手が空いていた頃に…」
「…休みに入る前に終わらせた。」
「わー…皆優秀だぁー…。」
葵と羽衣は半分、現実逃避しかかっていた。
"ちくしょー!やるぞ!"
"おー!"
どうにか、現実に戻ってきた二人の掛け声を聞きながら、悠紀は心配していた。もちろん宿題忘れ組のことではなく、高瀬だ。
(高瀬さん…やっぱり元気ないです。どうされたのでしょうか…。)
悠紀は疲れ切った顔付きの高瀬を見つめた。
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